治験アルバイト

治験アルバイトは、最近、注目を浴びています。
短期で報酬が高額なことから、希望者も少なくありません。
治験アルバイトとは、製薬会社などが新薬開発のため、臨床データをとるものです。
新薬開発に治験は欠かせないものであり、これが行われなければ厚生労働省からの認可は下りません。
一般的に治験アルバイトといわれますが、本来、治験はアルバイトではありません。
あくまでボランティアとして募集され、医療の発展に貢献する意味合いを含んでいます。

治験がアルバイトと誤解されているのは、終了後に謝礼金が支払われることにあります。
ボランティアにもかかわらず謝礼金が支払われるのは、治験者には生活上の制約があるからです。
新薬の種類によっては、毎日の採血や採尿、日誌の記入などがあります。
つまり治験を受けている人の負担に対する謝礼であり、アルバイト代ではないのです。
この謝礼金が高額なため、治験をアルバイトと思い込んでいる人が多いのです。
治験アルバイトには、詐欺も少なくありません。

高額報酬を前面に打ち出し、希望者を募っているケースは、注意が必要だといえます。
手口としては登録料を徴収し、治験の紹介などは全く行わないというものです。
正規に治験を行っている機関では、報酬を前面に打ち出して募集をすることはありません。
医療の進歩のため、協力を依頼する姿勢をとっています。
高額報酬をうたい文句にしている治験の募集は、疑ってかかるほうが賢明といえます。